子育てと仕事の両立について、悩んでいた時期がありました。
パートに出るか、それとも在宅ワークを選ぶか…。時間や環境のことだけでなく、子どもとの時間をどう確保するかも大切なポイントでした。
私が最終的に選んだのは「子どものこと優先に働ける在宅ワーク」という働き方です。
もちろん、初めからうまくいったわけではありません。
スキルも資格もなかった私は、たくさん失敗して落ち込むこともありましたが、それでも少しずつ自分なりの働き方を築いてきました。
この記事では、私自身の体験をもとに、働き方に悩む子育て中のママたちに向けて、考え方のヒントや心が軽くなるようなメッセージをお届けできたらと思います。
子育て中の「働きたい」と「子ども優先したい」の葛藤
子育てをしていると、「働きたい」という気持ちと、「子どもを優先したい」という想いの間で揺れ動くことは少なくありません。私自身、まさにその葛藤の中にいました。
毎日、家事と育児に追われる日々の中で、ふとしたときに孤独感を感じるように…。
「人や社会とのつながりがなくなっていくような不安」や、「自分がこのまま取り残されてしまうんじゃないか」という焦りが心の中に広がっていきました。
特に我が家は、年子兄弟の2人ともが自閉症スペクトラム障害という診断を受けていて、療育の送迎やサポートが必要でした。通わせたかった療育施設は自転車で片道30分かかる場所にあり、時間帯も兄弟でバラバラ…
「子どもを大切にしたい」「でも、自分自身も大切にしたい」そんな想いの中で、私は少しずつ「自分らしく働く方法」を考えるようになっていったんです。
パート勤務を選んだときに感じたメリットと壁
長男が幼稚園に入院したタイミングで「短時間のパートから始めてみよう」と思って動き出したのが、私の社会復帰の第一歩でした。次男は1年だけ保育園に。
最初に面接を受けたのは、学生時代に経験のあったスーパーのレジの仕事。
買い物中にいつも混んでいるレジを見て、「ここなら時間を忘れて働けるかも」と密かに思っていたのですが…面接で「土日は基本出てくださいね」と言われ、現実の厳しさに直面しました。
子どもたちがまだ小さく、土日に預け先がなかった私は、その時点で不採用。その後もいくつか他のパートを受けてみましたが、条件が合わず、なかなか採用されませんでした。
ようやく採用されたのは、倉庫内作業のパート。土日祝休みで、時間帯も家庭と両立しやすく、本当にありがたい職場でした。家の近くで、ママさんも多く働いていて、子育ての話ができたり、ちょっとした雑談ができるのも心強かったです。
けれど、実際に働いてみると、パートとはいえ子育てとの両立は思っていたよりずっと大変でした。
子どもたちの送迎や習い事、ご飯の準備…。仕事から帰ってきても気が抜ける暇はなく、疲れてしまってご飯がお惣菜になってしまう日もありました。そんな自分に罪悪感を抱くことも多かったです。
さらに、職場での人間関係にも悩むようになりました。いじわるな人がいたわけではないのですが、陰で人の悪口が聞こえてきたり、「あなたもそう思うでしょ?」と同意を求められる場面があったりして、心がすり減ってしまうことも。
「やっぱり私には外で働くのは難しいのかな…」と感じ始めた頃、私は在宅ワークという選択肢に目を向けるようになりました。
在宅ワークを選んだ理由と始めたきっかけ
パートとして働く中で、子どもたちの予定に合わせて仕事の調整をするのは難しく、精神的にも体力的にも限界を感じる日々。
そんなとき、「家でできる働き方ってないのかな?」と考えるようになりました。
私にとって在宅ワークを考える一番のきっかけは、子どもたちのことでした。
我が家の兄弟は2人とも自閉症スペクトラム障害の診断を受けており、療育の送迎やサポートが必要でした。送り迎えだけで1日が終わってしまうようなスケジュールの中で、子どもたちの成長にしっかり寄り添いたいという思いがどんどん強くなっていったのです。
もし家で働くことができたら、子どもの変化にすぐ気づけるし、急な予定変更にも柔軟に対応できるかもしれない。そう思い始めたのが、在宅ワークという道に目を向けるきっかけでした。
最初に始めたのは、YouTubeで見かけたサイトアフィリエイト。とにかく「やってみなきゃわからない」と思い、見よう見まねで始めてみました。結果はすぐには出ませんでしたが、「家で働ける」という新しい選択肢にワクワクしていたのを覚えています。
在宅ワークの世界は、最初こそ戸惑いもありましたが、少しずつ自分のペースで続けていける働き方として、私の心を軽くしてくれました。
実際に在宅ワークをして感じたこと
在宅ワークを始めてみて、まず感じたのは「時間に縛られずに働けるって、こんなに気持ちがラクなんだ」ということでした。
子どもが体調を崩しても、慌てて職場に電話をする必要がなく、家で看病しながらできる仕事ができる。行事の前後に無理にシフトを調整しなくても、自分のペースで仕事を進められる。その自由さに、心からホッとしました。
一方で、在宅ならではの大変さもあります。
誰も見ていないからこそ、サボろうと思えばいくらでもサボれてしまうし、仕事とプライベートの切り替えが難しい日もありました。家事・育児・仕事が全部家の中で完結するからこそ、メリハリをつけるのに試行錯誤しました。
孤独感を感じることも…。子どもとずっと一緒にいられる安心感はあるけれど、大人と会話する機会が減ってしまい、「社会から離れてしまっているんじゃないか」と思う瞬間もありました。
そんなときに助けられたのが、オンラインコミュニティの存在でした。
同じように子育てをしながら在宅で働くママたちと繋がることで、悩みを共有できたり、新しい気づきをもらえたり。「私だけじゃないんだ」と思えることが、心の支えになっていました。
今では、子どもたちの成長に寄り添いながら、仕事も少しずつ広げられるようになり、自分らしい働き方が少しずつ見えてきたように感じています。
私の経験から伝えたい、子育てママへのメッセージ
これまでの私の働き方は、まさに「試行錯誤の連続」でした。パートに挑戦してはうまくいかず、在宅ワークも最初からうまくいったわけではありません。
でも、だからこそ今、心から思うことがあります。
それは、「働き方は一つじゃない」ということ。
私自身、子どもが小さい頃は、どうしても周囲と比べてしまったり、自分の不甲斐なさに落ち込んだりすることがありました。
でも、自分の家庭の状況や、子どもたちの個性、自分の気持ちに向き合ってみると、「私にはこの働き方が合ってるな」と思える瞬間がきっとあるはずです。
無理して誰かの理想に合わせなくてもいいと思います。遠回りに見えても、自分のペースで一歩ずつ進めば、それがちゃんと道になると私は思っています。
私もまだまだ発展途上ですが、子育てと仕事を両立しながら、毎日を少しでも心地よく過ごせるように選択してきたことに、今では自信が持てるようになりました。
悩みながらも頑張っているママたちに、少しでも「こんな道もあるよ」と伝えられたら嬉しいです。
まとめ:自分に合った働き方を見つけよう
子育て中のママにとって、「働く」ということは、家族のこと、自分のこと、いろんなことを天秤にかけながらの選択だと思います。
正解がないからこそ、迷うことも多いです。私もずっとその中で悩みながら、自分にとってちょうどいい働き方を探し続けてきました。
在宅ワークがすべての人にとっての最適解とは限りません。だけど、「こんな働き方もあるんだ」と選択肢のひとつとして知ってもらえたら嬉しいです。
何より大切なのは、自分と家族が心地よく過ごせる毎日をつくることだと思います。
「こうしなきゃ」にとらわれず、「こうしたいな」という気持ちを大切にして、自分らしいペースで一歩ずつ進んでいけたら、それはきっと素敵な働き方につながっていくはずです。