SNSやネット広告でよく見かける「オンライン秘書」という働き方。
「月収100万円」「未経験でもスキマ時間でOK」など、魅力的な言葉が並びますが、正直ちょっと怪しい…そう感じる方も多いのではないでしょうか。
私自身、2021年からオンライン秘書として活動しており、これまで20社以上の法人様・個人事業主様のサポートをし続けてきました。
そんな私が、現場のリアルな実態と「怪しい」と言われる原因、そして安全にスタートするためのポイントを余すことなくお伝えします。
オンライン秘書ってどんな仕事?
オンライン秘書とは、企業や個人事業主の業務をリモートでサポートする在宅ワークの一種です。
主な仕事内容はスケジュール調整やメール対応、請求書の作成、SNSの投稿管理など、依頼主の「秘書業務」をパソコン1台でこなします。
この働き方が注目されている理由は、時間や場所にとらわれず、柔軟に仕事ができる点にあります。特に育児や家事と両立したい主婦層、副業をしたい会社員などにとって、非常に魅力的な選択肢です。
たとえば、私の場合は1日4~6時間ほど、クライアントごとに業務を分担して対応しています。
ある企業では社長のスケジュール調整、別の個人事業主とはZoom会議の事前準備や議事録の作成を担当。自分の得意分野を活かせる案件を選べるのも特徴です。
つまり、オンライン秘書とは「いつでも・どこでも働ける現代型の秘書業務」。
正しく理解すれば、決して怪しいものではなく、実需のある仕事であることがわかります。
「怪しい」と言われる理由は?
オンライン秘書という仕事が「怪しい」と言われてしまう主な原因は、誇大広告にあります。
SNSやネット広告で「誰でも月収100万円」「スマホだけで簡単副業」などといった魅力的なフレーズを目にしたことはありませんか。これらの多くは、実態よりも過剰に成果をアピールしているケースが大半です。
実際には、オンライン秘書として安定した収入を得るには、地道な信頼構築やスキルアップが欠かせません。
どんなに優れた人でも、いきなり月収100万円というのは現実的ではなく、時間をかけてクライアントとの関係を築くことで、徐々に報酬も上がっていくのが一般的です。
私自身、活動を始めた当初は単発案件が中心で、報酬も決して高いとは言えませんでした。
しかし、依頼された業務を丁寧にこなし、納期を守り、プラスαの提案を続けることで「またお願いしたい」と言っていただけるようになり、少しずつ長期契約が増えていきました。
つまり「怪しい」と感じるのは、あくまでその仕事の仕組みや働き方をよく知らないからこそ。
真面目に取り組めば、しっかりと信頼と収入を築ける職種であることは、私自身の経験からも断言できます。
誇大広告には要警戒!
オンライン秘書そのものは健全な仕事ですが、その人気を悪用した詐欺まがいの勧誘や高額商材には十分注意が必要です。
特に「LINE登録で仕事を紹介します」と誘い、最終的には数十万円の講座や、果ては投資案件に誘導する手口が横行していると聞いたことがあります。
こうしたビジネスモデルの特徴は、仕事の実態よりも「稼げる夢」ばかりを強調し、手軽さをアピールする点にあります。
中には「ノウハウを知れば誰でも簡単に稼げる」と謳って、高額のセミナーや情報商材を売るケースもありますが、その中身は実際に役立たないものだったり、無料で手に入る情報を寄せ集めた程度のものだったりすることが少なくありません。
私自身は、講座や商材にも頼らず、信頼できる人たちとのつながりやSNS経由のご縁からお仕事を広げてきました。確かに最初は不安もありましたが、地に足のついた方法で実績を積んでいけば、無理にお金をかける必要はありません。
ですので、「簡単・即金・高収入」といった言葉が並ぶ広告を見かけたら、まずは一歩引いて、冷静にその中身を見極めてください。
仕事はあくまで「積み重ね」であり、魔法のように稼げる方法は存在しないという意識を持つことが、詐欺被害を防ぐ最大のポイントです。
私の実体験
オンライン秘書を始めた当初、私の周囲からは「それって本当に仕事なの?」「怪しいビジネスじゃないの?」といった声が少なくありませんでした。
正直、自分でも不安に感じたことがあったのは事実です。
しかし、実際にやってみると、業務は至って真面目な内容ばかりでした。
クライアントのスケジュール管理や請求書の作成、Zoom会議の準備、SNSの投稿スケジュール調整など、いずれも業務のサポートに不可欠なものばかり。依頼内容にきちんと対応していく中で、「次もお願いできますか?」とリピートをいただくようになり、信頼関係が少しずつ築かれていきました。
たとえば、あるクライアントからは「ぽぽさんは安定感があり安心してお願いできる。ここまできちんと対応してくれた人はいなかった」と言ってもらえたときは、本当に嬉しかったです。
そこから別の案件を紹介いただいたこともあり、地道な積み重ねが仕事の幅を広げてくれました。
つまり、「怪しい」と見られてしまうのは、まだまだこの働き方が一般的に知られていないから。
でも実際には、誠実に仕事に取り組めば評価される仕事です。
4年間続けてきた中で、多くの信頼関係を築いてきたからこそ、「オンライン秘書は怪しくない」と胸を張って言えるのです。
トラブルを避けるためのチェックリスト
オンラインでのやり取りが中心になるオンライン秘書の仕事では、トラブルを未然に防ぐための備えがとても重要です。
特に「契約内容」「業務範囲」「報酬の取り決め」が曖昧なままだと、誤解や揉め事につながる可能性があります。
私が実際に行っている基本的なチェックポイントは以下の通りです:
- 契約書を交わす
- 業務範囲を文書で明確にする
- 報酬と支払いサイクルを事前に合意する(時間給/固定報酬・納期など)
- チャットやメール、Zoomのやり取りを記録として残す
特に契約書の取り交わしは、トラブルを未然に防ぐ一番のポイントです。
これがない状態で仕事を始めてしまうと、「そんなお願いはしていない」「聞いていた金額と違う」などといったすれ違いが生じやすくなります。
私も初期の頃は、口約束で進めてしまった案件で認識のズレが起きたことがあり…それ以来、契約書と業務範囲の確認するようにしています!
信頼は大切ですが、同時に「ビジネスとしてのけじめ」も必要です。
しっかり準備をしておくことで、安心して業務に集中でき、クライアントとの信頼関係も長く続けることができます。
オンライン秘書を始めるために気を付けたいこと
オンライン秘書として安全に、そして着実にスタートするためには、事前に押さえておきたいポイントがいくつかあります。
特に初心者の方にとっては、情報に流されず、地に足のついた一歩を踏み出すことが大切です。私がこれまでの経験を通じて「これだけは気を付けたほうがいい」と感じたことをシェアします!
・契約書を必ず交わし、内容も確認する
・クラウドソーシングサイト内の発注者の評価や本人確認をチェック
・「モニター募集」「完全無料講座」などの言葉に要注意
・「簡単・即金・誰でもできる」に惑わされない
・契約内容・報酬が曖昧なまま仕事を受けない
これらを意識するだけで、かなり安全に仕事を始められます。信頼関係は大切ですが、それと同じくらい「自分を守る意識」も大切です。
オンライン秘書で本当に稼げる?
「オンライン秘書でどれくらい稼げるのか」これは多くの方が気になるポイントですよね。
結論から言えば、月5万円は現実的な目標ですが、月100万円となるとかなりの経験とスキルが必要になります。
まず、月5万円程度であれば、在宅ワークの副業として始めて半年〜1年ほどで到達できる方が多いです。継続案件を2〜3件持ち、安定したスケジュールで対応できれば、十分に可能です。
ただし、SNSなどでよく見かける「月収100万円」の世界は、いわゆる秘書業務だけでは届きません。
その域に達する人たちは、プロジェクトマネジメント、マーケティングサポート、チームディレクションなど、より高度で広範な業務を担っていることがほとんどです。
私自身、月10万を超えるまでに1年ほどかかりましたし、20万台に乗せるまでには業務の幅をかなり広げました。
単純な「事務サポート」ではなく、「売上につながる提案ができる人材」としての信頼を得ていく必要がありました。
つまり、オンライン秘書で「稼ぐ」には段階があります。まずは5万円を目標に、そこから10万、20万とステップアップする。決して簡単ではありませんが、コツコツ努力を続ければ、確実に到達できる現実的な道でもあります。
オンライン秘書に必要なマインドセット
オンライン秘書として長く安定して働くには、単なる作業スキル以上に「考え方=マインドセット」が大切です。
スキルは今までの経験を活かせることが多いので重要ではありません。仕事をしながらスキルを磨くことだって可能です。
重要なのがマインドセットです。
たとえば…
・失敗を恐れずに行動する力
・クライアントのビジネスに貢献する姿勢
・長期的な視点で信頼を積み上げる意識
オンライン秘書の仕事は、「言われたことをやる」だけでは生き残れません。
相手の期待以上の価値を提供できるかどうかが鍵です。そしてそのためには、自分自身も常に学び、成長しようとする気持ちが欠かせません。
私自身、4年間の中で数えきれないほど試行錯誤を繰り返しました。
でもその積み重ねこそが、今の安定した働き方につながっていると思っています。
まとめ:オンライン秘書は怪しい?オンライン秘書で安心して働くために
「オンライン秘書って本当に大丈夫なの?」「怪しい仕事に巻き込まれないか不安…」そんな風に感じている方は、決して少なくありません。私自身も始めたばかりの頃は、同じような不安を抱えていました。
しかし、実際に4年間続けてみて感じたのは、オンライン秘書という仕事はとても実直で、信頼関係を大切にする働き方だということ。誇大な広告や怪しい勧誘には注意が必要ですが、仕事そのものはとても堅実で、クライアントの役に立てるやりがいのある仕事です。
大切なのは、焦らずに正しい情報をもとに行動すること。
そして、契約や条件をしっかり確認し、自分を守る意識を持つことです。
無理せず、自分のペースで実績を積み上げていけば、オンライン秘書は「怪しい」どころか、自分らしい働き方を叶えてくれる素敵な選択肢になります。
もし「やってみようかな」と思った方は、まずは案件の探し方から始めてみてください。
こちらの記事で、私が実際に行ってきた案件獲得の方法を詳しく紹介しています!
